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音戸の瀬戸へ!呉市ひとり路線バスの旅【広島県】
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GWの予定は決まっていますか?
瀬戸内海エリアで、のんびり、ゆったりと過ごす休日はいかがでしょう。
広島市の隣にある呉市は、海のまち。
しかも、歴史を感じられ、趣をたずさえた場所がたくさんあります。
今回は、バスを乗り継ぎながら満喫できる、音戸の瀬戸エリアをめぐる旅をご紹介します。
▼この記事を読んで分かること
◎呉市を路線バスでめぐる旅について。
◎バスでたのしむ音戸の瀬戸とは?
◎呉市のおすすめ観光スポット。
この記事を読めば、音戸の瀬戸と呉市をバスでめぐる旅についてわかるので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 音戸の瀬戸をめざして呉市へ
「音戸の瀬戸のツツジをみたい!」とふと思い立ち、呉市へでかけることに。
筆者は、ドライブが大好きです。
しかし、音戸の瀬戸をドライブしたのは35年前。
現在は自家用車を持っていないため、バスで旅をすることにしました。
広島市から呉市へのアクセス
〔JR〕広島駅から、JR呉線/快速で32分。呉駅下車。
〔車〕《仁保IC》 広島呉道路で20分 《呉IC》
〔船〕広島港から、呉港までフェリーで45分。
〔高速バス〕「クレアライン」 広島バスセンターから呉駅前まで45分。
筆者は、広島バスセンターから、クレアラインに乗り、呉駅前まで行きました。
呉市内の路線バスに乗る
「1Day 呉パス」を利用するのがおすすめです。
・広島電鉄の路線バスが1日乗り放題(エリア限定)
・主要な観光施設の観覧料の割引あり
大人:500円/小人(小学生以下):250円
- 呉市ホームページ
- 1Day 呉パス
※音戸の瀬戸方面へは、「音戸渡船口」までのため、乗り越しの追加料金が発生します。
◆呉駅前バス停 3番乗り場(広島電鉄)から、音戸の瀬戸をめざしましょう!
2. 音戸大橋と、第二音戸大橋の絶景を堪能する。
「音戸渡船口」で下車
《呉駅前》
↓
広電バス:呉倉橋島線(昭和町経由)藤の脇行き、桂浜・温泉館行き
生活バス(呉交通):阿賀音戸の瀬戸線 阿賀駅前行き
生活バス(なべタクシー):田原藤の脇線 藤の脇行き
呉駅前からバスに乗り、運転手さんに尋ねると「音戸渡船口で降りてください。」とのこと。
車窓から海沿いの景色を眺めながら、30分ほどバスにゆられ、「音戸渡船口」に到着しました。
音戸の瀬戸は、本州と倉橋島の間にある海峡。
海峡は南北方向に約1,000メートル伸びています。
最も狭い部分の幅は約80メートル。
この海峡を、以前は「音戸渡船」が結んでいました。
音戸渡船は、日本一短い定期航路だったそうです。
残念ながら2021年に廃止されましたが、今は警固屋側の待合所は、カフェとなっています。
音戸渡船口からは、音戸大橋と第二音戸大橋を仰ぎながら、目の前を通りすぎるフェリーを眺めることができますよ。
フェリーが行き交う様子を、こんなにも間近にみられることに驚きました。
音戸渡船口から、徒歩10分で「音戸の瀬戸公園」へも行くことができます。
音戸の瀬戸公園では、4月下旬から5月初旬に約8,300本の紅白のツツジが咲くそうです。
- 呉市ホームページ
- 音戸の瀬戸公園
「清盛塚」を訪ねて
音戸渡船口から再び来た時と同じバスに乗り、いよいよ深紅のアーチ橋、音戸大橋を渡ります。
らせん状の道路を登っていく時、ドライブをしている時とはまた違った体感がありますよ。
そしてバスの車窓からは、美しいツツジの花を眺めることができ感動しました。
渡ってひとつめのバス停「清盛塚」で下車。
筆者は学生時代、古典文学を専門に研究していたため、「平家物語」も大好きなのです。
そのため、「平清盛伝説」に惹かれ、このバス停で降りてみました。
音戸大橋の袂にある「清盛塚」は、周囲49mの石垣に囲まれた中央に、清盛公供養のために建てられた宝印塔があります。
1951年に県の文化財に指定されています。
一日で音戸の瀬戸を切り開いたといわれる清盛公は、人柱の代わりに経石を埋めたという伝承が残っています。
その功績を称え、供養のために建立されたそうです。
- 呉市ホームページ
- 清盛塚
さらにここには、「音戸の舟歌」にまつわる石碑もありました。
清盛公が開削したとされる音戸の町の歴史と文化を伝える、貴重な民謡です。
筆者の父は、音戸の舟歌をよく歌うため、風景とメロディーを重ねて浸りました。
そうしている間にも、目の前を船が通り過ぎていきます。
あまりにも船と自分との距離が近いので、驚きながらも希有な出来事に感動が止まりません。
- 呉市ホームページ
- 音戸の舟歌/呉市の文化財
音戸大橋と第二音戸大橋を仰ぎ見る
第二音戸大橋を筆者が目にするのは初めてのことでした。
日本初の「空中ジョイント一括架設工法」で結ばれた橋ということで、人々が叡智を結集し作られたものだということがよくわかりました。
この場所からは、音戸大橋と第二音戸大橋を一望でき、圧巻の景色ですよ。
もちろん、ツツジも眺めることができます。
「清盛塚」から「潜水隊前」へ
清盛塚から呉駅方面へのバスは本数が少ないため、バス停で時刻表をチェックしてから散策することをおすすめします。
帰りもまた、ぐるぐるとらせん状の道路を登っていきます。
バスの車窓から眺める音戸の瀬戸と、ツツジは絶景!
まるで海の上を飛んでいるような気分になれますよ。
3.「アレイからすこじま」で、夕日を眺めるひととき。
アレイからすこじま
「潜水隊前」まで約11分ほどバスに乗り下車すると、迫力ある潜水艦が目に飛び込んできます。
海上自衛隊の潜水艦と護衛艦を間近に見ることが出来る、世界でも珍しい場所です。
「アレイからすこじま」の名前の由来は、呉浦にあった「烏小島」という小島の名称と、英語の小道(アレイ)からきたものだそう。
公園内には、旧海軍の魚雷積載用のクレーンなど、海軍ゆかりのものが置いてあります。
日曜日には、護衛艦の一般公開も行われているそうですよ。
迫力ある潜水艦の様子は一見の価値ありです。
昭和町れんが倉庫群
アレイからすこじまに隣接する「れんが倉庫」は、明治30年代に建設され、製品置場や大砲庫などに使われていました。
呉海軍造兵廠があった場所でもあり、最高機密エリアとされていたそうです。
空襲により一部の建物が損壊したものの、戦後は修理され、現在も倉庫として活用されているそう。
当時の趣が漂いますね。
※外観のみ見学可能
- 呉市ホームページ
- 昭和町れんが倉庫群
午後から呉市を訪れたので、すっかり黄昏時に。
夕日を眺めるのが大好きな筆者は、しばらくこの絶景を眺めました。
夕映えを受けた潜水艦や護衛艦、空とのコントラスト。
いつまでも見ていたいほど美しいですよ。
4.まとめ
35年ぶりに訪れた音戸の瀬戸に、ときめきました。
路線バスに乗ると、また違った旅情を感じることができます。
歴史のロマンも感じられ瀬戸内海の眺めに癒やされながら、レトロな雰囲気も堪能できた呉市、音戸の瀬戸の旅。
皆さんもバスに乗って、呉市をめぐってみませんか?