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平山郁夫美術館でゆったりとしたひとときを
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▼この記事を読んで分かること
◎瀬戸田町生口島出身の日本画家平山郁夫とは。
◎生口島の平山郁夫美術館について。
この記事を読めば、瀬戸田町生口島出身の日本画家平山郁夫の功績と美術館についてわかるので、ぜひ参考にしてみてください。
1.日本画家、平山郁夫とは

美術館のパンフレット
幼少期
瀬戸田町生口島出身の日本画家です。昭和5年生まれ平成21年没。幼い頃から絵が好きで、早くから才能を開花させます。戦時中の不自由な生活の中でも、絵を描くことに没頭し、空腹を忘れるほどでした。
作品の特徴である群青色の美しさは、温暖な気候と瀬戸内海の美しさのもとで育ったことが原点とされています。
中学生での被爆体験
瀬戸田国民学校を卒業後、広島市の修道中学へ進学し寄宿舎生活を開始。慣れない生活で体調を崩しながらも好きな絵を描き続けます。
15歳だった昭和20年8月6日に学徒勤労動員で爆心地から4kmの仁保町の材木置き場で被爆。被爆直後の市内をさまよい、壮絶な体験をしながら生口島に帰りつきます。心身ともに傷を受けながらも、自分の絵を肌身離さず持っていたそうです。
この時の体験が「仏教伝来」を始めとする、平和を願うシルクロード作品の原点となりました。
東京芸術大学へ
大伯父の彫金家、清水南山の強い勧めで東京美術学校(東京芸術大学)日本画科予科に入学します。
絵画の技法を取得しておらず苦労を重ねながらも制作に励み、2席で卒業し、作品を買い上げられるようになります。1席で卒業したのは後に妻となる松山美知子でした。
日本画家と文化財の保護活動
昭和34年頃「東京オリンピックの聖火をシルクロード経由で運んではどうか」という新聞記事を見たことをきっかけに、平和を祈る心をシルクロードを旅する僧に表した「仏教伝来」をはじめとするシルクロードシリーズの製作を始めます。
文化財の保護活動に尽力し、文化財の赤十字構想のもと精力的に活動し、日本人初のユネスコ親善大使やアフガニスタンの支援活動など、多方面で尽力しました。
2.美術館について
広島市内からのアクセスとしまなみ海道

広島市内からは車で約2時間です。山陽自動車道の広島インターから福山西を通り、しまなみ海道の西瀬戸自動車道から生口島北インターチェンジで降りて12分ほどで到着。約40台の無料駐車場が完備されています。
しまなみ海道から瀬戸内海の絶景を眺めながらのドライブは圧巻。この景色をひと目見ようと、海外からの観光客が多いのも納得です。


美しい日本建築と庭園
しっとりと落ち着いた雰囲気の建物は、両国国技館の設計で有名な今里隆の設計です。
門から入り口まで続くアプローチを歩き、美術館に入ります。内装にはナラ材や障子を使い、ロビーは柔らかな光が降り注ぎ、温かみのある空間が広がります。
ガラス張りの大きな扉の向こうには、瀬戸内海の景色を表現した日本庭園が一望できます。

展示作品
幼年期の作品、瀬戸田の生活文化などを描いた初期作品、仏教伝来以降の作品。因島や伯方島など、しまなみ海道をスケッチした「しまなみ海道五十三次」シリーズや、見ごたえのある貴重な作品が常設展示されています。
企画展覧会も開催されており、平山郁夫の世界観を感じることができます。

ティールームとミュージアムショップ
館内には喫茶「オアシス」があります。日本庭園を一望できる店内は、ゆったりとした時間が流れています。メニューは季節の果物を使用した飲み物やデザートが主で、旬の柑橘を手で搾った生ジュースは特におすすめ。
ミュージアムショップには、複製画や図録、絵葉書や平山郁夫の作品をイメージしたポーチや文具など、様々な品が揃っています。お土産や贈り物にも最適。
ティールームのみ、ミュージアムショップのみの利用もできます。気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
3.まとめ
瀬戸田町生口島出身の日本画家、平山郁夫の作品を鑑賞できる「平山郁夫美術館」。広島市内から車で約2時間。道中のしまなみ海道では美しい瀬戸内海の絶景を楽しめます。
館内は幼年期から晩年まで多くの作品が展示されており、併設のティールームやミュージアムショップも利用できます。
ゆったりとしたひと時を過ごしに、ぜひ訪れてみてください。