山田院長(以下山田):審美歯科の需要は年々高まっていると感じ、最近では男性で歯列矯正の相談に来られる方も増えました。実際、歯並びが悪いために顎が正しい位置になく、それにより仏頂面に見えてしまったりするのがもったいないと思うこともあります。大江さんは「ミセス&ミスターオブザイヤー」もプロデュースされていますが、歯の美しさについてどうお考えですか。
大江代表(以下大江):お肌がきれいなのはもちろん、今は審美歯科のニーズも高いと感じています。私自身もホワイトニングをしますが、ミセス&ミスターオブザイヤーの全国大会出場者のみなさんは、お顔やスタイルのお手入れはもちろん、口元にも気を遣っていらっしゃいますね。ただ、大会出場者には外見だけでなく社会的に見て恥ずかしくない行動や所作、社会貢献の気持ちなどを強く指導しています。生き方の美しさがその人のオーラを作ります。笑顔からのぞく歯も、歯ぎしりをしない生活や歯磨きの習慣など日々の生き方が現れるものと思っています。
山田:たしかに内面と外見は密接に関係していますよね。歯科でも、口元を見せたくないので写真に写りたくない方が矯正でコンプレックスを解消し、写真に気後れしなくなるのはよくあるケースです。
大江:そのためにはまず、例えば大会にエントリーしてみるとか、歯並びの相談に行ってみるとか何でもいいんですが、やはり自信をつけるためには、こうした一歩を踏み出す勇気が大切ですよね。
山田:ところで、大江さんが運営していらっしゃる「遺伝子栄養検査」が以前から気になっています。
大江:ありがとうございます。これは、遺伝的体質を知るDNA検査と日々の食習慣から見た栄養分析を掛け合わせたもので、検査をすることで生まれ持った自分のリスクを知り、それを予防する食事や運動の対策が明確にわかるものです。つまり、自分は何を食べると太るのか、どんな生活習慣病になりやすいのか、肌に合う化粧品はどんなものなのかまでがわかるんです。
山田:すごいですね。それを一生に一度受ければ、自分のことがわかるわけですね。
大江:はい。そして体だけでなく、脳の発達と食事の関係についても今後より力を入れていきたいと思っています。
山田:食事で良質な栄養を摂ることは本当に大事ですからね。でも歯周病になったりして歯を失ってしまってはそれもできないですから、食事をしっかりできる丈夫な口・歯を維持することも大事ですね。特に噛み合わせは審美面だけでなく、スポーツや日常の力を入れる場面でも重要になってきます。以前、テニス選手用に「スポーツスプリント(マウスガード)」を製作しましたが、噛み合わせが良いことで動きも良くなり大会で優勝できたという例もありました。