備えるということ

備えるということ
南青山デンタルクリニック広島医院の山田院長が、
各業界のスペシャリストと対談するレポート企画。
今回は、プルデンシャル生命保険株式会社で
営業チームを束ねる川村太一さんをお招きして、
歯科と保険における「備える」ことの大切や、
患者様、お客様との向き合い方について語っていただきました。
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歯並びは早く直せば直すほど
将来的に多くのリスクを軽減できます。
山田 英治院長


川村さん(以下川村):山田先生とはもう11年くらいのお付き合いになりますね。
山田院長(以下山田):そうですね。最初は仕事での出会いでしたが、その後異業種交流会などで川村さんが人脈を広げてくださいましたね。ところで現在、営業所長をされていますが、多くの人に会うお仕事なので歯並びについて気にされたりしますか。
川村:実は私、19歳で下顎を5ミリほど前に出す口腔外科手術を受けているんです。高校生の頃に人より下顎が引っ込んでいると思い歯列矯正を考えたんですが、まず下顎の手術をすることによって4年かかる矯正期間が2年で終わるから、と。
山田:そうだったんですね。それで、実際に矯正を終えてみてどうでしたか。
川村:自分の歯並びがキレイになっていることが単純に嬉しかったですし、矯正後は何も気にせず笑えるようになりましたね。それまではやっぱりどこかに「歯を見られたくない」という気持ちがありましたから。
山田:川村さんはご自身で気づかれた例ですが、本人は歯並びが悪いと思ってなくて、虫歯など別の治療で来られたときに模型や鏡を見て自分の歯並びの悪さに気づかれる方って意外と多いんですよ。周りの友人たちも気を遣って、その方の歯並びに触れてこなかったというケースも珍しくありません。
川村:そうですか。私は矯正してからオーラルケアについての意識が高くなったと思いますし、私が別の営業マンと会うときも、歯並びが良い人はセルフメンテナンスをしっかりされた方だなという印象を持ちます。人に会う仕事である以上、やはり見た目の印象は大切だと思いますね。
山田:私の患者様にも実は営業職の方ってとても多いんですよ。でも、歯並びの悪さは見た目を悪くするのはもちろんですが、歯磨きしづらいことによって歯周病のリスクも高めてしまうんです。特に叢生(そうせい)と呼ばれる乱杭の状態だと、歯が重なりあっているので歯ブラシが届きにくいだけでなく、見た目はそれほどではなくてもレントゲンを撮ってみると片方の骨がずいぶん下がってしまっている例もあります。
川村:歯周病以外のリスクもあるんですか。
山田:そうですね。奥歯の歯並びは噛み合わせにも関係してくるので、例えば歯並びから右側が噛みやすいと右側ばかりで噛んでしまい、右の咬筋だけが大きくなって顔の歪みにつながったり、顎の発達にも関わってきます。歯列矯正を始めるのに年齢は関係なく、実際に50代で「インビザライン(※)」をスタートする方もいらっしゃいますが、それも歯周病が進行して歯がぐらついていたりすると難しくなるので、なるべく早めの方が将来的なリスクを減らせると言えるでしょう。将来を考えて早めに、という点では保険も同じではないですか。
川村:まさにそうですね。健康な方って、どうしても「まだ保険はいいか」と考えてしまいがちです。それでいざ病気になってしまったときに「私の保険ってどうなっていたっけ?」と思い至るんです。ですが、そのときにはもう加入できませんよね。だから必要に迫られる前に考えておくことが保険には大切で、それは歯も同じなんだと感じています。

※アライナー(マウスピース型の矯正装置)を使用した矯正治療。口腔内3Dスキャナーによってオーダーメイドでアライナーを作製し、装着。歯が移動していくのに合わせて新しいアライナーに取り替えていく。自由診療。


考えなくていいと思うときにこそ考える。
歯のことも保険のことも同じですね。
川村 太一さん


山田:お客様にもそうした将来の備えについてのことをお伝えしているんですか。
川村:はい。亡くなってしまったり病気になってしまったときの助けとなるのが保険ではありますが、最近は保険を使って老後に備えることもできますから、万が一があったときに役に立つけど、万が一がなくても役に立つ保険のあり方をお伝えしています。「保険って面白いかも」「意外とややこしくないんだな」と感じてもらえることがやりがいですね。
山田:なるほど。それから患者様やお客様に対して一人ひとりオーダーメイドで対応していくのも、歯科と保険は共通の気がしますが、川村さんはいかがですか。
川村:保険の場合、家族構成はもとより既往症や現在のお仕事など、ともすると人に言いたくないようなこともお伺いします。その中で将来の夢やビジョンも聞くことで、保険の内容や必要性など一人ひとり違った見方、提案をしていきます。たしかにオーダーメイドですね。山田先生はどうですか。
山田:私もまず、患者様が何を一番気にされているかを考えます。専門性が高いがゆえにその治療しか提案できない、ということがないよう、患者様一人ひとりの背景も考慮しながらフラットな目線、多角的な視野で寄り添っていくのが使命だと思っています。だから治療計画も、患者様の希望を聞きながらそこに添えるようにいつも進めています。
川村:寄り添うって素晴らしいですね。私の部下に、お客様から聞いた将来のビジョンを絵に描いて見せて差し上げている者がいます。すごくほっこりしますし、一生懸命さに嬉しくなります。「貯まる」とか「安い」という即物的なことだけじゃなく、お客様のことは自分のことと捉えられるチームをこれからも作っていきたいですね。
山田:絵にして見えるのはいいですね。「インビザライン」も、デジタル画像で矯正後のおおよその歯並び、つまりゴールが見えます。目に見えることで、そこに向かって頑張っていこうと思えますからね。
川村:ところで、虫歯や歯周病などよく耳にするもの以外に、歯のことで気をつけておくことってありますか。
山田:ストレスからか、コロナ禍で相談が増えているもののひとつが「食いしばり」です。朝起きて口や顎に痛みを感じる方はこれが原因かもしれません。アーモンドやピーナッツで歯が割れたり、奥歯が欠損しているケースもあります。歯が割れると致命的ですから、早めに相談した方がいいでしょう。私自身も、顎関節症について勉強しています。
川村:熱心ですね。実は私もコロナ禍で生活がガラッと変わったので、春から大学院に通っています。色々考えたんですが、クリエイティブな発想力を高めていこうと。働きながら学ぶという生き方を実践中です。
山田:コロナ禍で大変なことは多いですが、こうして私たちが学んだことを、患者様やお客様に早く還元できればいいですね。川村さん、本日はありがとうございました。




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