山田:小笠原さんは占いの他に、セラピーもされていますよね。
小笠原:はい、ひとつは「キネシオロジー」という医療分野でも使われている技術を応用したセラピーを行っています。これは筋肉の反射を読むことで、向き合うべき課題やその修正方法を導き出していきます。自分では意識していないところに執着していることも多く、実際人それぞれの課題が見つかります。
山田:それは質問形式で筋肉が反射する箇所を絞っていくのですか。
小笠原:そうです。でも体幹が整っていないと反応がわかりにくい場合もあります。ですから先生のお話を聞いて、そういう方にも歯並びは大切だなと思っていたところです。
山田:体を整えるのがまず前提ということですね。セラピーでは、睡眠療法も取り入れられているんですよね。
小笠原:「ヒプノセラピー」という前世睡眠療法を行っています。今の自分にもっとも影響を与えている前世の自分から、より良く生きるためのメッセージを受け取ります。誰もが「もっとこうすれば良かった」という思いを残して亡くなりますから、それを聞き出すのが目的です。こちらも左脳型の方にはあまり向かないのですが、私自身がこうしたセラピーによって人生、つまり運命が変わってきたので、誰かの役に立ちたい、気づきを与えられればという思いが強いですね。
山田:私も、以前自分ではどう工夫しても解決しないトラブルに見舞われたことがあり、神社で神頼みしたところすぐに解決したという実体験を持っています。だから人知でははかれない神秘的なものに興味があり、出雲大社へは欠かさず参拝しています。目に見えない精神的なものってとても大事だと思っていて、例えば審美矯正はもちろん見た目が良くなることもあるんですが、最初は鏡を見るのも嫌だった自分の歯並びも、矯正が進むにつれて鏡を見るのが逆に楽しくなる。コンプレックスが自信に変わり、表情も明るくなります。さきほどの顎関節症の方も、痛みから解放されたことでストレスもなくなったわけですから大きな変化ですよね。
小笠原:自分を好きになっていくというプロセスの重要性は、先生も私も共通していると感じます。占いもセラピーも、元を辿っていくと自分のことをあまり好きでない方がほとんどです。だから自信が持てず現実が歪んでしまいます。宿命は変えることができなくても、環境や生き方、考え方を変えることで〝運命〟はどのようにでも変えていくことができると私は思っています。その方法が歯を治すことだったり、占いやセラピーを受けていただくことなんでしょうね。
山田:中には友人や知人の何気ないひと言で自分の歯並びをコンプレックスに感じてしまう方もいらっしゃいますが、「出っ歯が悩みで…」と来院されても、ご本人が気に病むほどではないケースもたくさんあります。そういう時にはきちんと「そこまで悩む必要はないですよ」とお伝えするんですが、悩んでいる時間がもったいないと思います。
小笠原:私も、息子さんのお仕事でお悩みのお母さまの相談を受けたことがありますが、生年月日や占いからも心配するほどじゃないと出たので、それをお伝えすると安心していただけました。周りから見ると小さい悩みでも、ご本人にとってはそうじゃないことも多いですからね。そういう点では、お話させていただくだけでも悩んでいる方の背中を押せる効果はあるんだと自負しています。
山田:結局〝運命〟を変えるのは自分自身なので、どれだけ自分のことを大切に思えるかです。だからまずは気軽に相談してもらえたら嬉しいですね。小笠原さん、本日はありがとうございました。