山本:私は歯並びがそんなに悪かったわけではないんですが、講師業をするにあたり思い切ってインプラント治療をしたことがあります。日数も金額もそれなりにかかりましたが、おかげで人前でしっかり笑えるようになりましたね。
山田:自分に自信がつきますよね。
山本:そうなんです。女性って特に、歯並びに自信がないと写真を撮るときも俯き加減になってしまったりがあると思うんですけど、それもなくなりました。口元の印象ってすごく大きいと感じていて、今はマスクで人とお会いすることが大半ですけど、マスクを取ってガッカリされないためにも(笑)歯並びは大切ですね。
山田:また、保険外治療をされた方というのは、メンテナンスや歯磨きなど、口腔内に対する意識が高まるというのも良い点です。さきほどの脳に関連しますが、インプラント治療をされる方は、歯周病が進行し歯がグラついているケースも多いんです。それを放っておくと、食べ物も柔らかい物になり、歯がある側だけで噛むため顎が痛くなったり、筋肉のつき方や顔のバランスも変わってきたりと弊害を生みます。だからインプラントにより両側で噛めるようになることは、脳への刺激の面でも良いと考えられます。
山本:私がお伝えしている記憶術のセミナーも、実は歯並びと似ているんです。
山田:どういうことですか。
山本:セミナーでは、4つの方法で覚え方をお伝えしていて、実際セミナー中は短時間で100〜200個の言葉を覚えられるようになります。受講されるのは、学校の成績が悪いと悩んでいる小学生から、物忘れに不安を感じている高齢の方までです。
山田:アクティブ・ブレイン・セミナーは少し知っていましたが、年配の方も記憶力が上がるなんてすごいですね。
山本:はい。私のテーマが『いつからでも、いくつからでも』ですから(笑)。それで、言葉を覚えられる実体験をすると、みなさん自信がつくんです。そして自信がつくと、これまで躊躇していたことにもチャレンジできるようになります。「自分ってまだまだやれる!」と思うわけです。
山田:確かに、歯並びがキレイになり、自信を持って人前に出られるのと似ていますね。
山本:入り口は記憶術ですが、それは単なるツールであって、自分の能力と脳力に自信を持って、人間力を高め、チャレンジしてもらうことが本来の目的なんです。歯並びも見た目だけでなく、キレイになることで自信が持て、噛み合わせがよくなると美味しい食事も気兼ねなくできますよね。つまり〝生活が豊かになっていく〟、そこは歯も脳も同じなんだと思います。
山田:そうですね。本質的には人生が豊かになっていくという点で同じですね。
山本:あとはやる気や決意も重要です。「できないかもしれない」と思うと、やっぱり覚えられないものなんです。
山田:そこも歯と脳は似ていると思いますよ。キレイになりたい、快適な生活を送りたいという強い気持ちがスタートになりますから。山本さん、本日はありがとうございました。