ぶらり、あたらしい世界へ。CHICな美術館めぐり

CHICな美術館めぐり
CHIC世代に人気の趣味、美術鑑賞。
豊富な人生経験があるからこそ、
その教養を活かして楽しめ、
時間に余裕がある方なら、
より深く美術の世界に浸れます。
また、外出の機会づくりや
新たな友人づくりのきっかけにも。

今回は、広島市と周辺市町の
おすすめ美術館を、
展覧会情報と合わせてお届けします。


● 広島市現代美術館

広島市現代美術館
Photo:SATOH PHOTO 佐藤 和成


2023年3月リニューアルオープン
黒川紀章設計の現代美術館

全国で初めて現代美術に本格的に取り組む公立美術館として1989年に開館。建物は、建築家・黒川紀章氏による設計で、市内を見渡す緑豊かな比治山公園に位置しています。自然の景観と調和しながら、美術館としての先駆性が表現されており、垂直軸に沿って下から順に自然石、タイル、アルミと変化する素材は、過去から未来への文明の発展や時間の流れを表し、設計者独自の「共生の思想」を体現しています。展示作品はもちろん、こうした黒川氏の意匠に思いを馳せるのも同館ならではの過ごし方です。


CHICなPoint!

約2年3ヵ月の改修工事を終えて、2023年3月18日にリニューアルオープンしたばかり。改修工事では、黒川紀章による意匠を大切にしながら、経年劣化した箇所の「機能回復」と、これからの美術館に求められる機能を追加する「機能拡張」が行われました。また、増築部には多目的スペース「モカモカ」とカフェ「KAZE」が新設。その他の機能拡張として「だれでも・多目的トイレ」、「ベビーケアルーム」なども追加されています。さらにミュージアムショップも移転し、新たにミュージアムショップ「339」として、現代アート関連書籍や所蔵作家にちなんだ商品、広島で活動するデザイナーや工芸作家のプロダクトなど、より魅力的な商品ラインナップを展開中です。


広島市現代美術館-2
Photo:Kenichi Hanada


これからの企画展

広島市現代美術館-Silence
《The Sound of Silence》2006


◎第11回ヒロシマ賞受賞記念
アルフレド・ジャー展

2023年7月22日㊏~10月15日㊐

休館日/月曜
   (9/18、10/9は開館)、9/19㊋、10/10㊋
観覧料/一般1,300円 、大950円、
    高・65歳以上650円、中以下無料


日本で初めての本格的な個展
ヒロシマにちなんだ新作展示も予定

世界の恒久平和と人類の繁栄を願う「ヒロシマの心」を美術を通して世界へ訴えることを目的とし、1989年にヒロシマ賞を創設した広島市。本展は、第11回の受賞者となったアルフレド・ジャーの受賞記念展。1980年代半ばに、写真とライトボックスを用いた作品や、屋外の広告掲示板を用いた作品を発表し、一躍注目を集めたジャーは、以来、一貫して世界各地で起きた歴史的な事件や悲劇、社会的な不均衡に対して、ジャーナリスティックな視点を持ちながら対峙。その作品は、写真、映像、さらには建築的な空間造形を伴った、五感に訴えかけるようなインスタレーションを特徴としています。本展は、彼の代表作とともに、ヒロシマを今日の問題として捉えるような新作を展示し、その創作活動の全貌を紹介します。


広島市現代美術館-Music
《Music (Everything I know I learned the day my son was born)》2013


アルフレド・ジャー展
ペア招待券プレゼント


名称
広島市現代美術館
住所
広島市南区比治山公園1-1
TEL
082-264-1121
開館時間
10:00〜17:00
(入場は閉館30分前まで)
休館日
月曜、年末年始
※ただし月曜が祝休日、
8/6にあたる場合は開館し、
その翌平日休館

● 広島県立美術館

広島県立美術館
マチナカから、広島の
歴史文化や地域文化も発信

1968年、中国地方初の公立美術館として開館。同館のマスコット的作品で、世界に6体しかないうちの2体がある「色絵馬」をはじめ、約5,000点の美術作品を所蔵。2階展示室では、テーマ性を設けた企画により、展示にも工夫を凝らした所蔵作品展、3階展示室では、世界の美術を紹介した企画やファミリー向け等、幅広い展覧会を開催しています。


CHICなPoint!

「名勝 縮景園」に隣接し、庭園と美術館を同時に楽しめる憩いの場としても親しまれている同館。「都会の中の憩いの空間」をコンセプトに、本展入館券を提示すると100円で縮景園に入園できます。また、館内にもレストランやカフェがあり、美術鑑賞や散策の合間にひと息つくことができます。


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これからの企画展

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藤本直明 《色のある夢》
©naoaki FUJIMOTO Fujimoto Naoaki, Dreaming in Color


魔法の美術館
光と遊ぶ超体験型ミュージアム

2023年7月22日㊏~9月24日㊐

休館日/会期中無休 ※7/22は 10:00開場
観覧料/一般1,400円 、高・大1,000円、小・中700円


この夏、美術館が魔法に包まれる!

子どもから大人まで直感的に楽しめる、新感覚の参加型アート展。あなた自身の動きに合わせて、まるで魔法のように変化する作品など、不思議で心躍る作品の数々が、かつて体験したことのない光とアートの世界を生み出します。お子さんやお孫さんとのおでかけにもピッタリ!


魔法の美術館展
ペア招待券プレゼント


名称
広島県立美術館
住所
広島市中区上幟町2-22
TEL
082-221-6246
開館時間
9:00~17:00
(入場は閉館30分前まで)
※〜2023年9月24日までの金曜は
 20:00まで開館
休館日
月曜、年末年始(12/25~1/1)
※特別展によっては
 会期中・祝日・振替休日を除く

● ひろしま美術館

ひろしま美術館
ドーム型の展示室と回廊が特徴
緑に囲まれた、四季折々の中庭も楽しめる美術館

中央公園の一角にある同館は、1978年に広島銀行の創業100周年を記念して設立されました。「愛とやすらぎ」をテーマに、モネ、ルノワール、ゴッホなど印象派を中心としたフランス近代美術をはじめ、日本洋画、日本画などの所蔵作品から約90点を常設展示。年に数回の特別展も開催しています。印象派の絵画でやすらぎのひとときをどうぞ。


CHICなPoint!

アンデルセン監修のカフェやオリジナルグッズを販売しているミュージアムショップも併設。特別展期間中は限定カフェメニューや特別展グッズも登場します。また毎月第2土曜には、ミュージアムトークやミュージアムコンサートを開催。広島市中心部にあり、公共交通機関で訪れやすい立地も魅力です。


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これからの企画展

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『ぐるんぱのようちえん』1965年 福音館書店
©Seiichi Horiuchi


堀内誠一 絵の世界

2023年7月1日㊏~8月20日㊐

休館日/会期中無休
観覧料/一般1,300円 、高・大1,000円、小・中500円


人気絵本の“ぐるんぱ”がやってくる

伝説のアートディレクターであり、人気の絵本作家でもあった堀内誠一。本展では、絵本の原画やデザインにおける作画、雑誌のためのカットなどから、堀内の「絵の世界」をひもときます。


堀内誠一 絵の世界
ペア招待券プレゼント


名称
ひろしま美術館
住所
広島市中区基町3-2
TEL
082-223-2530
開館時間
9:00~17:00
(入館は16:30まで)
休館日
月曜
※祝日の場合は翌平日休館、
 特別展会期中は開館
年末年始
※最新の情報はひろしま美術館公式ウェブサイトをご確認ください。
▶︎ ひろしま美術館
公式サイトを見る


● 東広島市立美術館

東広島市立美術館
2020年にリニューアル
東広島の文化・芸術の交流拠点

「近現代版画」「現代陶芸」「郷土ゆかり」を中心に1,000点を超える優れた美術品を所蔵。目の前に拡がる西条中央公園や東広島芸術文化ホールくららを眺められる開放的なロビーの造りも特徴です。


CHICなPoint!

大久保博氏が旧美術館を建設する際に1階展示室扉として移築した東京都美術館旧館の扉と欄間。東広島市立美術館の歴史的象徴としてリニューアル後も新館南エントランスに移築し、引き続き来館者を迎えてくれています。


これからの企画展

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© なかえよしを・上野紀子/ポプラ社


誕生45周年記念
ねずみくんのチョッキ展
なかえよしを・上野紀子の世界

2023年7月7日㊎~9月24日㊐

観覧料/一般1,000円 、大700円、高以下無料


ねずみくんと仲間たちがつくりだす
温かい世界を

世代を超えて愛される絵本『ねずみくんのチョッキ』(1974年刊行)。本展では、シリーズ最新作を含む絵本原画、スケッチなど約180点を展示。親子・三世代で楽しめる、ロングセラー絵本の中国地方初の大規模展覧会です。


ねずみくんのチョッキ展
ペア招待券プレゼント


名称
東広島市立美術館
住所
東広島市西条栄町9-1
TEL
082-430-7117
開館時間
9:00〜17:00
(入場は閉館30分前まで)
休館日
月曜
(祝休日の場合は翌平日休館)、
年末年始(12/28~1/4)

● 呉市立美術館

枯山水の庭、本瓦寄棟造、大理石の内装…
歴史ある景観と調和した美術館

入船山公園内にある美術館。入船山記念館との景観を配慮し、明治洋風な建物が特徴。ルノワール「麦わら帽子の少女」、奥田元宋「焼嶽」、平山郁夫「大毗波沙国桃源境」などを所蔵しています。


CHICなPoint!

美術館の敷地に沿った坂道は「美術館通り」として親しまれ、19体の野外彫刻が設置されています。また、1987年には「日本の道100選」にも選ばれています。


これからの企画展

地球の出
月探査機ルナー・リコネッサンス・オービターがとらえた
「地球の出」
NASA/Goddard/Arizona State University


写真展
138億光年 宇宙の旅

2023年7月8日㊏~9月3日㊐

観覧料/一般1,100円 、大500円、高以下無料


驚異の美しさで迫る宇宙観測のフロンティア

NASAの画像を中心に、観測衛星や惑星探査機、宇宙望遠鏡がとらえた美しく驚異的な天体写真を選りすぐって紹介します。


138億光年 宇宙の旅展
ペア招待券プレゼント


名称
呉市立美術館
住所
呉市幸町入船山公園内
TEL
0823-25-2007
開館時間
10:00〜17:00
(入場は閉館30分前まで)
休館日
火曜
(祝日の場合は翌日休館)、
年末年始

● 筆の里工房

自然に囲まれた筆のミュージアム
館内には世界一の大筆や熊野筆のショップも

国内生産量日本一の筆の町、熊野町から筆文化を発信する「筆の里工房」。伝統工芸士による筆づくり実演や筆を使った体験が楽しめるほか、筆のコレクション展示や書・絵画などの企画展を行っています。


CHICなPoint!

土日祝限定で、美文字職人が小筆で名前を美しく書くコツをアドバイスします(30分まで無料)。また、書・画・化粧筆約1,500種類を販売するショップでは、お買い物も楽しめます。


これからの企画展

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安野光雅「東寺」


安野光雅展
京都 洛中洛外を描く

2023年9月16日㊏~11月12日㊐

観覧料/一般800円 、小中高250円


安野光雅の「洛中洛外」全95作品を展示

旅と文学をこよなく愛した島根県津和野出身の画家、安野光雅が8年かけて描いた京都の水彩風景画を紹介します。海外でも高い評価を受ける、淡い色調でやさしい雰囲気漂う表現をぜひ。


安野光雅展
ペア招待券プレゼント


名称
筆の里工房
住所
安芸郡熊野町中溝5-17-1
TEL
082-855-3010
開館時間
10:00〜17:00
(入場は閉館30分前まで)
休館日
月曜
(祝日の場合は翌日休館)、
年末年始

● はつかいち美術ギャラリー

気軽に芸術に親しめる まちの小さな美術館

ウッドワンさくらぴあに併設の美術ギャラリー。小林千古など、地元ゆかりの作家の作品を中心に収蔵しています。3つの展示室があり、様々な企画展を開催中。


CHICなPoint!

展示室は、企画展・収蔵作品展等の他、美術工芸作品展の貸ギャラリーとして利用できます。個人・団体問わず、年間を通して、様々なジャンルの展覧会が開催されています。


これからの企画展

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《リキシャ》
ラジ・クマール・ダス(絵)
ガッファール工房(車体製作)
1994年[バングラデシュ]
(撮影:藤本健八)


うるおう アジア
-近代アジアの芸術、その多様性-

福岡アジア美術館の約5,000点の収蔵作品から、中国やインドなど15の国と地域の近代芸術を中心とした約70点を横断的に紹介します。

開催中~6月25日㊐

観覧料/一般600円 、65歳以上300円、高以下無料


◎第45回日本現代工芸 美術中国会展 2023年7月4日㊋〜7月16日㊐


◎たかはしきよし絵本原画展「ぼく、だんごむし」 2023年7月28日㊎〜9月3日㊐


日本現代工芸 美術中国会展
ペア招待券プレゼント


名称
はつかいち美術ギャラリー
住所
廿日市市下平良1-11-1
TEL
0829-20-0222
開館時間
10:00~18:00
(入場は閉館30分前まで)
休館日
月曜
(祝休日の場合は翌平日休館)、
年末年始(12/29~1/3)

● 海の見える杜美術館

瀬戸内海の多島美を一望
自然豊かな遊歩道も魅力の美術館

瀬戸内海を一望する自然豊かな高台にたつ美術館。竹内栖鳳を中心とした日本近代絵画、ヨーロッパの香水瓶、中国清朝の版画や、日本前近代の物語絵巻などの特徴ある作品を所蔵しています。杜の遊歩道も散策に最適。


CHICなPoint!

美術館へのアプローチは「杜の遊歩道」として整備され、四季折々の草花を楽しめる憩いの場となっています。またタクシーで来館の方は、タクシー1台につき1名入館無料となる【タクシー来館特典】もあります。


これからの企画展

薛仁貴私擺龍門陣図
《薛仁貴私擺龍門陣図》17世紀


蘇州版画の光芒
―国際都市に華ひらいた民衆芸術―

(後期)開催中~2023年8月13日㊐

観覧料/一般1,000円 、高大500円、中以下無料


知られざる中国版画の世界を堪能

日本やヨーロッパなど海外の美術にまで影響を及ぼした蘇州版画。この希少な17-18世紀の蘇州版画を、本展では初公開作品を多数含め公開します。


蘇州版画の光芒
ペア招待券プレゼント


名称
海の見える杜美術館
住所
廿日市市大野亀ヶ岡10701
TEL
0829-56-3221
開館時間
10:00~17:00
(入場は閉館30分前まで)
休館日
月曜
(祝日の場合は翌日休館)

● ウッドワン美術館

近代日本絵画から陶磁器まで豊富に所蔵
豊かな自然環境も魅力

標高600mの高地、自然豊かな環境にある美術館。岸田劉生『毛糸肩掛せる麗子肖像』、ゴッホ『農婦』、ルノワール『婦人習作』『花かごを持つ女』などを所蔵(展示期間は要問い合わせ)。また、マイセン、アール・ヌーヴォーといった陶磁器やガラス作品のコレクションも豊富です。珍しい日帰り送迎プラン(要予約)もあります。


CHICなPoint!

併設の喫茶店「カフェ・マイセン」には、マイセンをはじめとするヨーロッパ諸国の美しく繊細なアンティークカップや絵皿も展示。マイセンやWEDGWOODで極上のティータイムを過ごせます。
※営業時間12:00〜16:00


これからの企画展

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森本草介《ゆかた姿》1995(平成7)年


アートの中の自然図鑑
~絵画の花・ガレの花~

開催中~2023年7月9日㊐

観覧料/一般1,200円 、高大600円、中以下無料


自然を描いた名作が勢揃い

同館所蔵の絵画作品やガラス作品を約80点展覧し、美しい花々や荘厳な樹木の姿を楽しめます。また、広島市植物公園の特別協力を得て、描かれた植物について、写真パネルで紹介します。


アートの中の自然図鑑
ペア招待券プレゼント


名称
ウッドワン美術館
住所
廿日市市吉和4278
TEL
0829-40-3001
開館時間
10:00〜17:00
(入場は閉館30分前まで)
休館日
月曜