フリーアナウンサー/馬場 のぶえさん

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フリーアナウンサー
馬場 のぶえさん

【プロフィール】
1975年、福井県坂井市出身。日本大学芸術学部を卒業後、1997年に広島テレビ放送入社。「柏村武昭のテレビ宣言」「テレビ派」など、約27年間にわたり夕方ワイド番組のMCを務めた。目の病気を患ったことをきっかけに、2024年10月末に広島テレビを退社。フリーアナウンサーに。
現在は、広島テレビ「馬場のぶえのひろしま脳トレ」(毎週日曜よる9時54分〜)、RCCラジオ「ばばラジCafe」(毎週土曜ひる12時〜)のレギュラーの他、自身の経験をもとにした介護や子育て、生き方の講演も多数。2025年2月には書籍「ドタバタ アナウンサー回顧録」も刊行。
健康の秘訣は、週1回のジム通いとしっかり湯船に浸かるバスタイム。韓国ドラマにハマったのをきっかけに始めた韓国語レッスンや、声で演じる仕事をしてみたいと始めた声優レッスン、さらに声優の仕事にも活きると始めた落語と、「生涯しゃべり手」であるために、さまざまな学びにもチャレンジ中。プライベートでは2男1女の母。


経験を糧に、
目指すは〝生涯しゃべり手〟


 長らく広島の夕方の顔として活躍。地方局ではそう多くない定年までテレビに出続けるアナウンサーとしてこのまま仕事をしていきたい…そう思っていた矢先に襲ったのが目の病気でした。原稿が見えづらい、改善の兆しもない中で、今後の仕事人生に「残る」という選択肢もありましたが、周りのスタッフに気を遣わせ続けるのでないか、何より自分自身「他の人が読んだ方がいいのでは」と思ってしまうのでないかと考えたそう。そして自分から話す仕事を遠慮していくことは“生涯しゃべり手”であり続けたい馬場さんの意に反するものでした。「とても充実した日々だったので退職は予期せぬものでしたが、いつも助けてくれる義母が『なんとかなるものよ』と言ってくれ、84歳の先輩にそう言われると本当に『なんとかなる』と思えました(笑)」。
 フリーになったいま、とにかくこれまで経験したことのない多様な仕事にチャレンジできていると話します。特にラジオは長年憧れ続けてきた仕事。これまでは番組のメインである情報に対して自分の考えを述べていたものが一転、ラジオは自分の話がメイン。話す内容も自由、アクセル&ブレーキも自分次第です。「でも、オープニングに話すこと、街の関心事にアンテナを立てることは、『テレビ派』でずっとやってきたことなんですよね。だからラジオにはテレビでの経験がとても活かされていると感じますし、自分の人生経験値が活かせる場所だとも思います」。モットーは“力まず気取らず自然体”。素の自分で仕事に向き合うのは、昔から変わらない流儀です。
 局アナ時代の印象深いできごとを尋ねると、「西日本豪雨」と即答。被災者に継続的にインタビューを重ねることは、キャリアの長い馬場さんにとってもほとんどない経験。大変な時期にマイクを持って被災地に入ることに申し訳なさもありましたが、被災地の現状を、被災者の言葉を伝えることで感謝の言葉をもらい、改めてテレビの力も感じることができたと話します。そんなテレビでは今春、古巣広島テレビで市の広報番組もスタート。取材先で自分を知る人たちが歓迎してくれるのが嬉しく、そんな人との出会いにありがたさを感じる日々です。
 いつか韓国語を話す仕事をしてみたいと続けている韓国語レッスン、声で演じる仕事を目標に始めた声優レッスン、縁あって学び始め初高座も控える落語。テレビ、ラジオ、講演、司会のみならず、50歳にしてますます意欲旺盛な馬場さんは言います。「しゃべることに枠は設けたくない。私にとって“生涯しゃべり手”ってそういうことです」と。




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6/21㊏、妙蓮寺(西区福島町)の「第3回妙蓮寺落語会」にて、「あなうんす亭 小馬」として初高座に上がります。7/13㊐には、呉信用金庫ホール(呉市中央)での「第28回くれしん笑芸会爆笑寄席」にも出演予定です。