バーテンダー・株式会社レオンハルト代表
/野間 真吾さん

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バーテンダー
株式会社レオンハルト代表
野間 真吾さん

【プロフィール】
広島市出身。18歳よりホテルや飲食店での勤務を経て、2013年に独立。現在、広島市内に「Bar the Lounge Top Note」「Top Note Bekkan」「The Bar Top Note Ⅲ」という3つのオーセンティックバーと紅茶専門店を展開。また、地場産品を使った商品開発や広島県の観光プロモーター、「SAKURAO DISTILLERY」のアンバサダーも務める。認定資格多数。カクテルコンペティションで日本チャンピオン5回など、受賞歴も多数の国内トップクラスのバーテンダー。2024年1月には、食事に妥協したくない旅人に向けて、世界中の50名の美食家が投票によって選ぶ「50 BEST Discovery」に、広島で初めて選出。2024年7月、中区紙屋町に4号店をオープン予定。趣味はドライブや美術館めぐり。特に車は「家よりも家」と語るほど、集中したりリフレッシュできる大事なパーソナルスペース。


広島のバー文化を盛り上げる…
その一心


 先輩に連れられ訪れたバー。その世界に魅了され、バーテンダーの道を歩き始めた野間青年。広島市内の老舗バーを経て、ホテルバーテンダーに。同時に、20代半ばには全国のバー、カフェ、レストランを再生するプロジェクトメンバーとしても活動。「一度ダメになった飲食店を人で賑わう店舗にする」右も左もわからない中から解決策を模索し、多くの飲食店の在り方に関わってきたこの経験が、後の自分に多大な影響を与えたと振り返ります。2013年には独立。バーという大好きな文化の中で、自分を表現したい、自分が働きたいと思える場所を作りたい…そんな思いの決断でした。
 「バーのイメージアップとバーテンダーの地位向上を」これは独立当時から、否、この道を歩き始めた当初から野間さんが抱く変わらぬ思い。数々のカクテルコンペティションで優勝し、国内トップレベルのバーテンダーとなった今だからこそ、海外のバーテンダーのホスピタリティや社会的地位の高さに差を感じるばかりだと話します。「東京と広島でさえ、バーに対するイメージは違います。だからこそ、広島を発信できる機会があれば積極的に関わり、大会にもまだまだ参加し、バーのイメージアップに尽力していきたいと思っています。自分のお店も大事ですが、何より広島のバー文化を盛り上げたいんです」。コロナ禍では、酒類提供の飲食店として売上もイメージも大打撃を受けたバー業界。これ以上のイメージダウンを避けるためにも休業要請すべてに従った野間さんですが、尾を引くイメージに「またゼロからのスタートになった」と悔しそうです。
 とはいえ未来志向なのが、野間真吾という人。業界の未来を見据え、目下、若手の育成に注力中です。「技術指導を重ねて後進バーテンダーのレベルを上げていくのはもちろんですが、それだけでなく、飲み手つまり若いお客様がお酒離れしないように、お酒の楽しさを伝えていくことも使命だと思っています。店舗を広めに造っているのも、実は一見のお客様や団体のお客様が足を運びやすくするためです。オーセンティックなスタイルなので敷居は低くありませんが、多くの若い方に大人のステップを感じていただきたいですね」。7月にはややカジュアルな新店をオープン予定。飲み手も働き手も「バーって楽しい」と感じてもらうことが狙いです。「若手が育てば業界も変わってくると思いますし、自分がこれまで行ってきたアプローチの成果も少しずつ実感しています。ですがまだ道半ば。バーテンダーとして様々な経験をしてきた自分の強みを活かし、今後もこのカウンターに立ち続けていきます」。




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「Top Note」は今年、総勢1700名の世界的に著名な食レポライターやシェフ、レストラン通、バー経営者や美食家達が参加する「50ベスト」のアカデミーが太鼓判を押す「ベストディスカバリー50」に、広島で初めて選出。国内はもちろん、海外旅行者からも一層注目を集めています。