資生堂ジャパン株式会社 西日本支社 支社長/嶋添 博文さん

vol53_嶋添さん
資生堂ジャパン株式会社
西日本支社 支社長
嶋添 博文さん

【プロフィール】
1969年、愛媛県出身。香川大学卒業。
1992年4月、資生堂入社。
入社当時はバブル晩期で、就職活動は引く手数多。最終的な入社の決め手はリクルーターの人柄だったと振り返る。東京南支店の営業担当を皮切りに、関西方面などで営業職を歴任。2006年からの5年間は本社勤務も経験。この時、グローバルな物事の捉え方や組織戦略の立て方、現場での優先事項など多くのことを学ぶ。2017年1月、九州支社支社長、2018年1月、中部支社支社長、2020年1月、近畿支社支社長を経て、2022年1月より現職(西日本支社は中四国、九州沖縄エリアを担当)。31年間の会社人生の中で、11回の転居を経験。その大半を営業現場で過ごす。
健康の秘訣は長年続けている週1〜2回のジョギング。この他、ゴルフなど体を動かすことや大好きなサウナで汗を流すことも休日のリフレッシュ法。


化粧品とは、
人を幸せにしてくれるもの


 約750店舗の化粧品専門店の営業・販促を担当し、パーソナルビューティーパートナー(美容部員)を含む500名をまとめる資生堂ジャパン西日本支社。22年よりそのトップを務めるのが嶋添さんです。使い方次第で全く異なる仕上がり、価格以上の価値を生み出す化粧品。だからこそ、お客様の悩みや理想を店頭で直接丁寧にカウンセリングするのがパートナーの使命です。コロナ禍を経て、そんな対面での化粧品選びを求めるお客様の想像以上の多さに驚いたそう。人気商品、売れ行き商品は数あれど、最終的には〝自分に合う化粧品〟を直接プロに教えてもらいたいのだと再認識できました。「今後さらにECが伸びてくるのは間違いないと思います。ですが同時に、ネット上にはない新しい発見があり、自分に最適な化粧品で満足感を得ることのできる対面での販売は、これからも揺るがないものだと確信しています」。
 そんな嶋添さんがトップとして最優先させるのが、スタッフ全員が働きやすい環境で仕事の成果を出せること。そのためにまず、組織が何を決め、それが何故なのかをわかりやすく伝えます。それぞれが抱える多岐にわたる業務にも優先度をつけ、これにより組織が向かうベクトルをシンプルに、かつ強くさせます。そしてそこに〝熱量”を込めるのが嶋添流。曰く「人のやる気こそ最大の戦略」。今の仕事が未来につながっているということ、だからやりがい溢れる仕事であるということを常に発信し続けています。
 入社3年目の神戸支店勤務時代には、須磨区の寮で阪神・淡路大震災を経験。近しい人の生き死にを目の当たりにし、命の尊さを強く感じた忘れられない出来事でした。東日本大震災の翌年には、福島へ赴任。各地の避難所で、被災者へスキンケアやメイクアップ、ハンドケアなどの活動を続けます。ここで見た被災者の笑顔もまた、決して忘れられない光景です。2つの震災を通じて思うのは、人は生きてこそ、そして〝美”は、生きる上で必要な衣食住と、同じくらい大事なものだということ。「今朝は眉がうまく描けた。それだけでモチベーションが上がり、前向きになり、周りの人にも優しくなれます。仕事へ向かう気合いも入りますよね。これが化粧のチカラだと思います。化粧品を通じて人を幸せにしたい…東日本大震災後、特にそれを思うようになりました。弊社には、多くのブランド、それを支えるサービス、そして魅力を直接伝えることのできる人材がいます。これからも化粧品を通じて、多くの人を幸せにしていきたい。それが資生堂が目指すものであり、私の目指すものです」。




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自身もスキンケアを怠らない嶋添さんイチ押しのエイジングケア美容液「ベネフィーク セラム」。透明ジェルが瞬時になじみ、時間差で美容成分の赤い実がはじける浸透処方です。