株式会社ちゅピCOMひろしま 代表取締役副社長 川島宏治さん

川島宏治さん
株式会社ちゅピCOMひろしま 代表取締役副社長
川島 宏治さん

【プロフィール】
1953年生まれ。現廿日市市大野町出身。明治大学卒業後、77年にアナウンサーとして中国放送へ入社。82年からは野球、サッカー、駅伝、ラグビー、バレーボールなどスポーツ実況を担当し、84年と91年にはカープのセ・リーグ優勝も実況。94年から『川島宏治のなんでもワイド』など夕方ワイド番組のキャスターを務めた。02年アナウンス室長、05年報道制作局長、06年執行役員、07年取締役を経て、11年にはRCCフロンティア代表取締役社長に。現在はケーブルテレビ局『ちゅぴCOMひろしま』の代表取締役副社長として辣腕を振るう日々。プライベートでは孫が大好きな好々爺。仮面ライダーごっこの実況までこなすそう。


愛する地元の地域活性化のために
ケーブルテレビにしかできないことを。


アナウンサー時代を振り返って
CHIC世代にはお馴染みの顔、元RCCアナウンサーの川島宏治さん。夕方のワイド番組は8年間、また数多くのスポーツ実況をこなし、84年と91年にカープがリーグ優勝した際の実況も務めました。元々アナウンサーを志すつもりはなく、友人を真似て試験を受けてみたところたまたま受かったという経緯には驚かされますが、基礎ができていないため苦労も多かったそう。それでも、与えられた役割をこなすため人一倍の勉強をしました。スポーツアナウンサーへは自ら志願。そのキャリアの中でもカープとの関わりは深く、球団と球団関係者に時に厳しく時に楽しく育ててもらったと振り返ります。また、天才達が集まる中、考え方や姿勢次第でトップ選手になれたりなれなかったりすることも、自身が生きる上での指針になったそうです。こうした様々な実体験から、後進には「ルールブックだけに頼るな。知らない競技はまず観て、感動して、この競技を伝えたいという熱意を持て。それがなければ人の琴線に触れるような実況はできない」と、伝えてきました。同時に、準備することの大切さも説きます。それがあればこそ、不測さえも楽しむことができるのだと。

これからを担うメディアとして
そんな川島さん、現在はケーブルテレビ局『ちゅピCOMひろしま』の副社長として、その知名度・発信力アップのために尽力する日々です。『ちゅピCOM』は、中国新聞グループの3つのケーブルテレビが統一ブランドとなったことで、同一の番組を県全域に放送できる都市型ケーブルテレビとなり、より認知度も上がりました。加えて、カープ二軍中継や直前中継など、独自の制作番組は多くのファンを獲得しています。しかしながら、川島さんの目標はまだまだ先にある様子。「メディアやチャンネルは飛躍的に増え、放送と通信が混沌としている時代です。だからこそ、スタッフには番組制作や営業促進にとどまらず、その商品や番組を通じて、皆様になにを提供していくのかが大事だと伝えています。また、その時に大切になるのがコンテンツ力だと思うんです。コンテンツ力次第で、ローカルな内容のネット配信は国境を越えて評価されるかもしれないので、今後もそうしたチャレンジを続けていかなければならないと考えています。そして何より、地域密着のケーブルテレビが、地元広島の地域活性化のツールにならなければ」と、これからのメディア人としての使命感を熱く語ってくれました。




中継車とスタッフ
カープのウエスタン・リーグ中継を行う中継車とスタッフ。川島さん自身も実況を行い、毎シーズン若ゴイ達の活躍を伝えています。


『ゲーム直前CARP TIMES』
福屋広島駅前店で公開録画を行っている番組『ゲーム直前CARP TIMES』。これから観戦に向かうカープファンが、毎回たくさん集います。