広島のビーズ工場から世界へ〔TOHO BEADS〕/ザ・広島ブランド認定品

この記事は2022年12月21日に作成および更新したものです。
おでかけやご利用の際は公式サイト等で最新の情報を確認してください。
トーホービーズ

皆さんは、ビーズを手にとってみたことがありますか?
手芸店で売られていますし、アクセサリーやファッションにも使われていますね。

広島のビーズメーカー「トーホー株式会社」は、広島市安佐北区大林に広島工場があります。
今回、広島工場のオープンファクトリーで、筆者は工場見学をすることができました。

はたして、ビーズはどのように製造されているのでしょうか。

トーホービーズは、「ザ・広島ブランド認定品」です。
手軽に作ることができる「ビーズ手芸」の魅力についてもご紹介します。

▼この記事を読んで分かること
◎ビーズ手芸の魅力とは?
◎トーホービーズ広島工場の見学について。
◎「木と食の里まつり」の様子。

この記事を読めば、トーホーグラスビーズの魅力と工場見学についてわかるので、ぜひ参考にしてみてください。

1. トーホーグラスビーズとは?

トーホーグラスビーズ

ガラスで出来た、ちいさなビーズを「グラスビーズ」といいます。
日本のグラスビーズは品質が高く、国内はもちろん世界中で支持されているのだそうです。

戦後、色鮮やかなビーズを作ることで、広島を明るく発展させるという志のもと、昭和26年にグラスビーズの会社として創業されたのが「トーホー株式会社」。
1,000種類を超えるグラスビーズを製造し、ブライダルドレスや高級ブランドにも使用され、世界中で愛されています。


2.「わたしのミニプッシュ」で、ビーズ手芸にチャレンジ!

わたしのミニプッシュ

「わたしのミニプッシュ」〔シャクヤク〕(税込:1,386円)


イラストに、ビーズなどを刺して作っていく「ミニプッシュ」という立体アート。

ビーズキットを買うだけで、すぐに作り始められます。
針や糸を使わないので、初心者でも簡単に取り組めますよ。


・材料

わたしのミニプッシュ2

必要な材料や説明書は、すべてキットの中に入っています。


・作り方

わたしのミニプッシュ 材料


わたしのミニプッシュ 制作中


1. プッシュボードに、下絵のついたシールをはりつけ、さし始めます。

2. 説明書のとおりに、ピーズやスパングルを重ねて、ピンでさしていくだけ。


「わたしのミニプッシュ」は、はがきサイズなので、あっという間に立体的で、かわいい絵ができあがります。


筆者は、4時間で完成させることができました。


私はこれまで、ミニプッシュを何度か作ってきました。

綺麗なビーズを眺めながら、ピンを刺していくことで無心になれます。

そして、癒されていくことを感じられるのが好きです。

カラフルなビーズを扱うことで、色彩感覚や集中力もアップ!


立体感があり、デザイン性も高く、幅広い年齢の方が楽しめる「わたしのミニプッシュ」なのです。

自分の部屋に飾るのはもちろん、プレゼントにもぴったりですね。


▼購入はこちらから

わたしのミニプッシュ
わたしのミニプッシュ
ビーズマーケット
わたしのミニプッシュ


3. オープンファクトリー(工場見学)に行ってみました。

ガラスの里 跡地

トーホービーズ広島工場は、広島市安佐北区大林にあります。

安佐北区は筆者の故郷なので、隣接する「トーホービーズスタイル ガラスの里」へ家族でよく遊びに行っていました。


しかし、2018年の閉園直前に訪れたのが最後でした。

おもいがけず今回、オープンファクトリーへ行けることになり、ワクワクしながら娘と一緒に訪れました。


オープンファクトリーは、「ガラスの里」跡地でのイベント、「木と食の里まつり」と同時開催だったのです。


・木と食の里まつり

2022年11月23日、「木と食の里まつり」は、3年ぶりということもあり、約3,000人もの来場者。
あいにくの雨でしたが、たくさんの人でにぎわっていました。


主催者の「大林間伐材再生研究会」は、里山の環境を守るため、間伐材を資源として活かす活動を実践し、広島市安佐北区大林地区の再興と、里山を守る人材育成をされています。


木と食の里まつり


木と食の里まつり


地元の企業や地域の人々が出店するゾーン、アクセサリーや小物、間伐材を使った作品のワークショップに丸太切りもできる体験ゾーンなど盛りだくさん。


さらに、可部の地酒やおでんをはじめ、地元の美味しい食べものがそろう、フードフェスもにぎわっていましたよ。
特に私は太田川のアユ塩焼きが印象的。

「里がえり」がコンセプトのお祭りだっただけに、故郷を懐かしむひとときになりました。



・トーホービーズのイベント

ビーズノミノイチ


1グラム8円の量り売り。
色とりどりのビーズが大量に並んでいました。
用意されている袋に、欲しい量をすくって詰めることができます。

眺めているだけでもワクワクしますよ。


蔵出しビーズやお得セット、レアビーズなどを購入することができます。


普段は見ることができない、ビーズ工場の製造現場を見学してきました。

午前、午後と、各20名が抽選で参加。

見学グループに説明してくださる職員の方がつき、細かい説明を聞きながら、工場をまわることができます。


ビーズ工場

上質な珪石粉や、ソーダ灰などに着色原料を調合したものが、ガラスの原料となります。

その時の気温や材料の状態、釜の温度などで既定の色をだすそうです。
色の配合はコンピューター管理されています。


工場見学2

ガラスの溶融炉は1,300℃余り。
20時間ほど加熱すると、あめ状のガラスになります。


熱いガラスの塊は、熟練された職人技で操られ、混ぜ合わせられていきます。

台の上で、ドロドロに溶けたガラスがゆっくりと流れるのを、職人がまとめていく様は珍しいもので、見入ってしました。


職人の方の技術と勘によって作られる美しいビーズ。
技の素晴らしさに感動です。


工場見学3


工場見学4


溶かされたガラスを線状にのばして成形します。

工場の中いっぱい、30mの長さにのばされたビーズは、ゆっくりと温度を下げられます。
この時、すでに空洞になっているのですから驚きです。


冷えて固まったビーズを、一定の長さにカットして束ねます。

この長いガラスの棒が刻まれて、私たちの知っているビーズの形になっていくのです。


カットしたビーズは、回転炉で加熱して角を溶かし、丸いビーズに成形。

その後、ビーズを天然水で洗浄します。


ビーズ成形


ビーズ成形


艶だしや、着色などの行程を経て、人の目でも仕上がりを確認して完成します。

色見本と比べて品質をチェックし、サンプルと違うものは破棄になるのだとか。


現在は、海外へ輸出する量が多いそうです。

トーホーグラスビーズが世界に支持され、愛されていることがよくわかりました。



4.まとめ

念願の工場見学ができたことは、とても貴重なひとときで感謝でした。

ビーズがこんなにも沢山の行程と、人の技が結集して作られているとは驚きです。

そして、広島にこのような素晴らしいビーズ工場があることを誇りに思います。

これまでも美しいと思いながら触れていたビーズが、さらに愛おしくなりました。

さらに、故郷でのイベントを通して、広島の特産品を盛り上げていこうと改めて感じました。

皆さんも、綺麗なビーズ作品を作ってみませんか?


名称
トーホー株式会社(TOHO BEADS)
住所
広島市西区三篠町2丁目19-19
TEL
・082-237-5151
・082-237-5152
(キット商品の作り方・商品の使用等について)
時間
9:00~17:00
定休日
土曜日・日曜日
ホームページ
トーホー株式会社本社(TOHO BEADS)
Instagram
toho_beads
(担当ライター:山田典子