食協株式会社 代表取締役社長 武信和也さん

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食協株式会社 代表取締役社長
武信 和也さん

【プロフィール】
1958年生まれ、東広島市出身。大学を卒業後、別の会社に勤務し、1981年、前身となる広島食糧協同組合に契約社員として入社。燃料部で9年間営業職を務めたのち、米穀部へ異動。課長、部長、常務を歴任し、2016年5月に代表取締役社長就任。同社は今年、株式会社設立30周年を迎えた。健康の秘訣は、自社製品の「GABAライス」をはじめとした機能性表示食品を食すことと、仕事で1日中忙しく動いていること。またリフレッシュ法は、見るだけで癒されるという花や観葉植物の観賞で、社長室にも鮮やかな草花を飾っている。座右の銘は「一期一会」。


社員は家族。
みんなのため誇りを持てる会社に。


米穀、食品、燃料、宅配水など幅広い事業展開を行う食協。そこで35年もの間、営業畑を歩き続け、5年前に社長に就任したのが武信さんです。特に米穀部でのキャリアは長く、全国はもちろん海外での米の仕入れも経験。現在、同社の精米は米穀店や量販店をはじめ、大手コンビニチェーンにも出荷しています。また、2016年には自ら陣頭指揮を取り、国内の精米工場では初となるHACCP(ハサップ・食品衛生管理の国際基準)認定も受けました。
高い経営手腕が注目される中、脈々と受け継がれてきた積極的な地域・社会貢献活動にも余念がありません。小学校での食育授業や田植え体験では米一粒の大切さを子どもたちに伝えます。コロナ禍にあっては、無菌パック米飯6000食分を地域団体へ寄付。またスポーツ支援にも熱心で、ママさんバレーボールや少年ソフトボールは長年に渡り大会運営に携わっています。中でも女子サッカーチーム「アンジュヴィオレ広島」は、チーム結成時からユニフォームスポンサーとして応援。今年はさらにチームを盛り上げるためのプロジェクトチームを社内に作り、社を挙げてバックアップしていきたいと武信さん。
社長就任後、まず取り掛かったのが組織改革でした。人材の成長なくして会社の成長なし。社外研修などに多くの時間と費用をかけ、すでに自慢だと語る社員たちにさらなる磨きをかけています。トップダウンだけでなく、15ある部門・部署には活性化委員会を設置。現場レベルから労働環境の改善を目指します。また、約160名いる社員の声に耳を傾けるのも武信流。コロナ禍で思うような開催が難しい現状ですが、年に数回「社長を囲む会」を設け、社員からの忌憚のない意見を聞くようにしています。そしてユニークなのが「投書箱」の設置。これは人間関係や労働条件など、社員が抱える様々な悩みや不安を手紙で直接武信さんのみに伝えることができる仕組みです。「全てを叶えることはできなくても、手紙は全部目を通し、改善のためきちんと記憶しています。『食協の社員でよかった』そう自信を持って言える会社にすることが、お客様への愛情や礼節につながっていくと思いますから」。
来年4月には、東広島志和に国内最大の精米工場が完成予定。「日々の忙しさが健康の要」と笑う自他共に認める仕事人間は、このプロジェクトへ向け今も第一線で奔走中です。




食協の機能性表示食品「無洗米GABAライス」

武信さん自身も食している食協の機能性表示食品「無洗米GABAライス」。アミノ酸の一種であるGABA(ギャバ)を含む商品で、血圧が高めな方に適した機能があることが報告されています。健康志向の強い消費者向けの商品として販売中で、「GABA玄米もち麦+」、「GABA玄米」も人気です。