シリーズ第3回「効果的な学習法」

Brain-Wellness
3
「効果的な学習法」


今注目のインフィニットマインドが
脳の健康を保つための実践的なヒントを
専門家の視点で解説します。


《結晶性知能と流動性知能》

こちらは、拙著『ながら脳トレ30』に掲載しているデータです。年を重ねるごとに著しく落ちていく知能と、逆に高まる知能があります。


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著しく落ちていく知能は「流動性知能」と呼ばれ、「地頭」と表現されるような頭の良さと関係しています。「情報を処理する力」「論理的に考える力」「新しい課題を解決する力」など、学生時代にテストや受験勉強の時に活躍した知能です。

脳には1,000億個ともいわれる神経細胞(ニューロン)があり、それらをつなぐ回路の役割を担うシナプスがあります。これらは維持するだけでも膨大なエネルギーを消費するため、使わないと刈り取られます。

このようなこともあり、年を重ねると、学生時代のように気合と根性で情報を記憶することができなくなることがあります。
一方で、年を重ねるごとに高まる知能は「結晶性知能」と呼ばれ、長年の経験や学習によって獲得していく能力のことを指します。これまでの経験を土台にした記憶のデータベースのようなもので、「教養」の高い人は、知識や経験を蓄積して結晶性知能が高いといわれています。また、語彙力は年齢を重ねるごとに高まることが分かっています。


《学び方の一工夫》

このような一般的な傾向を踏まえたうえで、強さと弱さを相互に補いながら学び方を工夫することが求められます。

スタンフォードオンラインハイスクールの星友啓さんの著書には、学びの一工夫として「リトリーバル復習法」が紹介されています。
「リトリーバル復習法」とは、一度インプットしたものを脳の中から取り戻す勉強法です。例えば、「ワード・リトリーバル」という復習法は、一度学習した時に記憶していたキーワードが出てきたら、すぐに読み返さずに、目を閉じて、その定義や説明を思い出します。思い出した後に、それが正しいかをチェックします。思い出せなかった場合は、再度読んだ後にもう一度目を閉じて心の中で説明できるようになってから先に進めるという方法です。

「後リトリーバル」という復習法は、ある程度の分量を読み終わったら、目を閉じてそこに書かれていた内容を自分の心の中で説明します。説明できなければもう一度読み直すという方法です。
新聞などを使って取り組みやすい復習法に「前リトリーバル」があります。これは、テキストの見出しや小見出しを見つけたら、すぐにその部分を読み進めずに、目を閉じて、その部分に書いてあったことを何でもいいので思い出します。その後に読み進めるというものです。


復習法
一度インプットした後の作業
ワードリトリーバル
キーワードからその定義や説明を思い出す
後リトリーバル
内容全体を思い出す
前リトリーバル
見出しからその部分を思い出す


今回ご紹介したトレーニング、そして脳(アタマ)を使うトレーニングと併せて「Use it or lose it」を意識してBrain Wellnessを目指しましょう。




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秦 有樹さん

・株式会社インフィニットマインド 代表取締役
・株式会社Progress 代表取締役CEO
・一般社団法人ワーキングメモリ教育推進協会
事務局長


大学卒業後から現在に至るまで民間の教育機関で講師、フランチャイズ事業、総務、マーケティング、教材開発、海外事業など幅広く職務に従事する。現在は複数の事業や企業を創業し、年齢や国を超えたサービス事業を展開している。


<主著>
「ながら脳トレ30」(幻冬舎)
「副業アイデア20: 1日30分でOK 小さく始めて月3万円稼ぐ」
「脳力道場ワークブック」
「脳力道場大人の教養シリーズ【古文編】」 など




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