シリーズ第2回「手の運動が効果的」

Brain-Wellness
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「手の運動が効果的」


「もの忘れが増えた」
「集中力が続かない」と
感じることはありませんか?
脳の働きも筋肉と同じで、
使わなければ衰えてしまいます。
この連載では、
今注目のインフィニットマインドが
脳の健康を保つための
実践的なヒントを専門家の視点で
解説します。


《「歩く速さ」「握力」と認知機能に関する調査結果》

国立研究開発法人国立長寿医療研究センターのウェブサイトには、「歩く速さ(歩行速度)」「握力」と認知機能との関連について検証した結果が紹介されています。

歩く速さが速くても遅くても、全世代の認知機能検査の平均得点は10年間で徐々に低下していて、得点の下がり方にはほぼ違いがありませんでした。しかし、握力の強さは得点の下がり方と関連し、握力が最も弱いグループと比べて握力が最も強いグループでは、得点が下がりにくいことが分かりました。

握力だけを鍛えると認知機能の衰えに良い影響を与えるというより、握力が全身の筋力や身体の予備力などを反映するため、将来的な認知機能の維持を予測するのに役立つと考えていただく方が良いようです。

■簡単なエクササイズ

ハンマー投げ選手、スポーツ科学者、第二代スポーツ庁長官である室伏広治氏による新聞紙エクササイズをご紹介します。


新聞紙エクササイズ

取り組みやすい簡単な握力のエクササイズです。このエクササイズは握力のみならず「適応」のトレーニングである点がポイントです。つまり、新聞紙を握る過程が毎回同じになることがなく、毎回異なる新聞紙の動きに適応しながら握るというトレーニングです。

握力のトレーニングと言えば「握力グリップ」が思い浮かぶことと思いますが、これは毎回動きが異なるということはなく、単調な動きの繰り返しです。変化に適応し、かつ簡単にできるエクササイズとして新聞紙エクササイズも並行して行うと良いでしょう。


新聞紙エクササイズの動画は
《 こちらからチェック 》


《奇妙な人形「ホムンクルス」》

下の人形は「ホムンクルス」と呼ばれており、体の各部分を制御する神経細胞が脳にどんな割合で存在するかを示した人形です。手の指や舌は大きいのですが、腕や足や胴体は痩せています。つまり、ヒトの脳が指や舌に対してとても敏感であることを示しています。


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脳を刺激するには「手の指」を使うのが効果的であることがわかります。世代を問わず、裁縫、楽器の演奏、タイピングなど手の指を意識することが脳への刺激として良いでしょう。

今回ご紹介したトレーニング、そして脳(アタマ)を使うトレーニングと併せて「Use it or lose it」を意識してBrain Wellnessを目指しましょう。




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秦 有樹さん

・株式会社インフィニットマインド 代表取締役
・株式会社Progress 代表取締役CEO
・一般社団法人ワーキングメモリ教育推進協会
事務局長


大学卒業後から現在に至るまで民間の教育機関で講師、フランチャイズ事業、総務、マーケティング、教材開発、海外事業など幅広く職務に従事する。現在は複数の事業や企業を創業し、年齢や国を超えたサービス事業を展開している。


<主著>
「ながら脳トレ30」(幻冬舎)
「副業アイデア20: 1日30分でOK 小さく始めて月3万円稼ぐ」
「脳力道場ワークブック」
「脳力道場大人の教養シリーズ【古文編】」 など




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